はじまりはひとかけら

「夢が人から逃げる事はない 人が夢から逃げていく」

いい言葉やねえ。でも、夢を見る才能と言うのもあるんじゃないかとも思う。夢を見れない人がいるって事。だけど、そのささやかな人生を誰が否定できるだろう。中島みゆきの「瞬きもせず」でも聴いておくれ。もしくは、西岸良平の「夕焼けの詩」でも読んでおくれ。手に入れられるのならば、ふくやまけいこの「QUARTER」でも読んでおくれ。


僕は、夢を見れる人でいたいと思う。誰でもそう思うかな。ただ、夢の中で夢を見ていてはいけない。絶対にいけない。現実の中で夢を見なくては。でもそれは難しい。かなり難しい。それは、きれいな事でも何でも無いと思う。
人間なんて、他人から見れば馬鹿みたいにちっぽけな大衆の中のひとかけらにも満たないものなのに、自分が見たときの自分だけは異様に大きく見える。だから、何でも出来そうな気がするけれど、他人が見たとき、何でも出来そうに見える人なんてそんなにいない。夢を見た人の全ての夢が叶えば、世の中は成り立たないように出来ている。
その中でもまだ夢を見れるなら、好きなだけ見ればいいと思う。自由とは、そういうことだと思うから。