吐き気がするほど、ロマンチックだぜ

吐き気がするほどロマンチックだなって、ふと思う。完全に、やられてる。頭の中がタマネギ畑になってくる。いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。排他的なそんな気分になったりするのな。
別に、懐かしい僕の大好きなレコードにゆっくりと針を落としただけなのだけれど、アナログのシワガレタ音が、とってもデジタルに6000曲を手のひらに溜め込んでいる60GBのアレよりも無性に可愛らしくてな。なんだか、不便さゆえのアレだとか、通気取りなわけでもないのだけれど、スターリンとかMAD3とかファイヤースターターとかスタークラブとか、なんでこんなにアナログな音が似合うんだろうなんてな。いちいちこうして円盤を手にして音楽を聴くのが目茶苦茶面倒くさいのは、確かなのだが。曲を飛ばす事も出来ないし、リピートもシャッフルも出来ない、20分くらいの時間。
そしてまた思うのが、最近、いまいちカッコいい曲を見つけてないなって事。いい曲はそれなりに見つかるんだが、なんか、違う。これって、父親が最近の音楽はつまらないと言うのと似ている感覚なのかもしれないのかな。
とにかく湧いてるんだ。音楽を聴いて、わくわくする部分が違う。最近の曲から感じるのは、こみ上げる感じとか、萌えあがる感じとかに近い。最近、僕が欲しいのは、あの時の初期衝動を感じる音楽。ロックはどこまで行っても童貞じゃなくちゃイケないと。女たらしの童貞なんだとあの時思っていた感じ。15才の気持ち、そんな感覚を探しているだけ。バスを僕は待っているだけなのかもしれない。何色のバスかわかんないけど。そう、つまんない、つまんないよ、こんなのじゃつまんない。要らないものは捨ててしまわないとな。何もかもなくなるまで捨ててしまわないとな。