卒業

今日、大学を卒業した。半年間休学していたから、秋に卒業する僕。なんか、色々あったような、なんも無かったような大学生活。そんな気分。過ぎ去った時間はいやに短く感じてしまう。
谷川俊太郎の「卒業証書」っていう詩を久々に読み返す。未来はいつまでも僕をいざなうものなんだと改めて感じる。小学生くらいの時に、国語の時間に習った「生きる」っていう詩も好き。これの中で、プラネタリウムやピカソやアルプスやヨハンシュトラウスと一緒に、ミニスカートを羅列して、「すべての美しいもの」と言い切っている彼が最高。小学生なりに、この人はある意味カッコいい、と思ったりしていた。あと、小学生の頃は、高村光太郎の「道程」が一番好きだったなあ。自分がつくった道程をいつも後ろにして、この先終わること無く続く所へ、僕は行くのだ。

将来に対する、漠然とした不安は、多分これからも尽きることは無いと思う。けれど、それは杞憂というもの。今までやってきた道は、これからも途切れないままでいることを望むだけ。不安に押しつぶされるのではなくて、不安は押しつぶしていくもの。

さしあたり、今日から僕は人生の夏休みに突入する。半年間のバケーション。春からは、人生の第二ステージ。今日からそこまでは、長すぎる人生の充電期間。でも、春からはちゃんと働くからね。それまでは、すべての美しいものに出会うために生きて行くだけ。もう少し、このモラトリアムの中にいる。

ありがとう。