借金完済〜旅人の後始末〜

終わりました。学生時代、旅人として重ねた借金、ついに完済致しました。これも、一重に私の日ごろの節制の賜物でございます。嘘ですが。

いやあ、でも長かったなー。しかし、借金返済の後には、印税収入、フェンダー、ギブソンおもちゃじゃねーんだ、知らない同士、体制と犠牲、変態行為、ロックンロール、島国社会、大陸社会ライバル意識、劣等感、幸福な朝食、退屈な夕食、などなど色々な事があるはずです。そして、今あるいているこの道が、いつか懐かしくなるんだろうな。一年前の道がそうであるように。

まあ、分かる人にしか分からないネタはいいとして、本当にお金って言うのは、使い易く貯めにくいものだと思い。でも、この一年間、ある程度好きなように遊びながら返せる程度の借金で、学生時代最後の半年くらい、あれだけ遊んで楽しくやれるなんて、旅の費用対効果はそんなに悪くないかもしれないとも思い。


それはそうと、今回の返済先は、両親だったわけですが、この借金を払い終えたからと行って、私が両親に対して抱えているものを、まだまだ返しきれていない訳なのは、当然の事。それは、生活費や教育費みたいな金額的なものに始まり、愛情といった見えないものまで含まれているわけで、その点は、一生かかっても返せないのかなっていう風に思い、一生抱えていくのだろうな、などと思います。そして、一生忘れてはいけないものであり、忘れないものなのであります。そして、今回の借金をさせてもらった事で、僕が出来た経験もまたそこに含まれているのです。