エピローグ、プロローグ

内定式でした。リアルにな。
去年の秋、ヨーロッパから帰ってきた僕を待ち受けていたのは就職活動。リアルに面倒な事やった。結局今改めてふりかえって思うのが、それは理想と現実のすり合わせの作業と言うだったって事かな。
打算的に、多くの事を考えて、悩んで終わった就職活動。まあ、最初の頃、色々適当に考えて、広告関係の仕事が面白そうだとは思ったけど、実際にその業界の人にあったりしてるうちに、なんか違うような気もしていた。ここは、自分が来るところじゃないって。まあ結局、結果的に選ばれ、僕も選んだのは機械を扱う製造業。機械が好きだから。それと、海外で働いている親父や、ウイーンに言った時に訪ねた親戚のおじさんなんかを見てて、やっぱり海外志向を持っていたから。
けれども、家電メーカーとかは結局ひとつも受けなかった。電化製品が好きだから、ひとつの会社に属することがいやだったのな。カメラメーカーも同じ理由で受けてない。誰が使っているのかも分からないコンシューマ向けの製品よりも、自分がどこに売ったのかよく分かる大きな企業向けの製品を扱いたかったので、重工関係とかも考えたけど、原発、自衛隊の問題は身をひいて考えていたいし、談合とかもいやだった。公務員も、なんか胡散臭くて嫌だった。システムエンジニアにもなりたいと思っていて、その選択肢も最終的には3つあったけど、結局やめた。海外で働けるチャンスが比較的少ないと思ったから。
結局、馬鹿正直な性格と、環境問題を意識する性格が多くの企業を受けさせなかった気もする。その二つの志向は、資本主義を生き抜く上で、邪魔になることが多い気がする。現実ばかりを見るのなら。
 打算的に、多くの事を考えて、悩んで終わらせた就職活動。振り返ると、結局、好きな会社はいくつか見つかったけど、働きたかった企業なんて、ひとつもなかった気がする。負の選択なんて言いたくはないけど。答えなんて出てない。けれど、実際に他の内定者にあって、自分と同じタイプの人間が多そうな気もするし、そうなるべくしてこうなったような気もしている。他にも多くの事を考えたけど、今思い出した事はこれだけ。


残酷で優しい時間の流れに身を任せている、今はそんな気分しかしない。最近は毎日が充実している気分なのに、ふと脱力感に襲われる。いつもの通りのそんな気分です。でも、春からが楽しみな気分もあるのよ。金もたくさんもらえるしな・・・今、一番の悩みは、春までどうするかと言う事。最近は、どこかに行くしかないような感じ・・・