旅行のダイジェストの続き。

そもそも、なんでモロッコに行ったかって話の動機は極めてミーハーで(まあ、いつもそうやけど)アルケミストっていう小説の舞台のひとつだったから。って言うのが一番大きい。
この小説、最近になって、めちゃくちゃ有名って事にきづいたんやけど、僕が始めて中学校のときに読んだ時は、誰もしらんくて、マイナーな本やと思ってた。実際は、世界的ベストセラーやもんな。学校の人らにも何人か聞いたけど、たいがいみんな知ってるし、読んだ人も多い。モロッコでも旅行者に会うたびに、読んだ?って聞いててんけど、ほとんどみんな読んでた。まあ、この本、大学に入ってから久々に読んで、どれだけこの本(と、あと3冊この本の著者、パウロコエーリョの本をそのころに読んだと思うンやけど)が中学生の僕に影響を与えてたかって事に気づいた。まあ、手っ取り早く言えば馬鹿の一つ覚えってことかね。

さて、ンでモロッコ。

24日。
マラケシュで4,5日のんびりして帰るつもりやってんけど、フェリーの中であったモロッコ人に、モロッコに行けばサハラ砂漠にいけると吹き込まれる。んで、エジプトからはサハラ砂漠にはいけないぞと言われる。これは、サハラ砂漠に行く最後のチャンスかと思い、この事によりマラケシュは一泊で去る事になる。安宿泊。
マラケシュ自体は、「ここにはモロッコの全てがある」とある韓国人が言っていたとおり、ものすごい数のマーケットがあり、楽しすぎた。基本的に人もフレンドリーやし。飯も旨いし。ここに2週間いてもいいなあ、と思えるまちやった。

25日。
行き当たりばったりの旅が好き。マラケシュで調べた結果、Merzougaと言うまちに行けばサハラ砂漠にいけるらしい。僕の持ってるガイドブック(ロンプラのヨーロッパ版、何故かモロッコやトルコまで網羅してる)にはそこの情報は何もない。んで、どうも単身乗り込むのは途中から公共交通もなく、時間もかなりかかりそうな感じで僕に残された時間内で行って帰るのは不可能と判断。
結局、ドライバーを雇う形のいわばツアーみたいな形式で行く事になる。ホテル代、朝夜飯つき。4日で結局200ユーロくらい払う。それだけの経験は出来たけど、かなり高い。でも、あとから分かったけど、この価格は相場よりは安いほうやった。
というわけで、レンタカーみたいなんで走りまくりの一日。崖の下にあるわけ分からんホテルに連れて行かれる。でも結構豪華で
夕食のタジーンも普通より豪華でおいしかった。

26日。
昨日の夜、雨が降る。おいおい、砂漠に行くのに雨かよ。。。と思ってってんけど、一晩、降った雨は、乾ききった木もあまり生えてない大地に洪水を起こすには充分な量だったようで、途中、川が増水。橋が沈み、足止め。
結局、この夜、運転手のモロッコ人がそこらじゅうの現地人と交渉してくれて、普通の家に泊めてもらう事に。泥で出来た家に泊まった。昨日は王様。今日は庶民。作ってくれた晩御飯は鶏を丸ごと煮た料理。最高。

27日。
サハラ砂漠に行くまでには何本も小さな河があるようで、それぞれがそれぞれに氾濫してた。多くの橋は未整備で、開発の遅れと自然の驚異(多分、こんなん日常なんやとも思うけど)の前にはなすすべもなく、車を降りて、思いのほか冷たい水の中に膝上までつかりながら車を押したりしてたりさせられたりして。。。
そんなこんなで、昼過ぎ、なんとかサハラ砂漠の入り口に着く。遠くから見たサハラ砂漠はCGにしかみえへんかった。それくらい奇麗やった。サハラ砂漠は漫画の世界でした。ありえへん。
夕方、ラクダに乗り換えて、砂漠の中のテントへ向かう。夕焼けの色は砂漠をいろんな色に見せてくれました。テント泊。

28日。
砂漠の朝は寒い。砂しかなくて、砂漠のど真ん中にいた気分やけど、これは本当に広大な砂漠の入り口の入り口なんでしょう。
昼前にサハラ砂漠を出る。んで、ひたすらまた車で移動。Fesというまちへ向かう。
夕方フェズに着く。なんか、フェスティバルの最中やって、宿がどこも一杯で困ってたら、親切なモロッコ人が学生寮みたいなとこ紹介してくれる。仕方ないのでそこへ。でもいいところやった。(翌日、案の定ガイド料を請求される)

29日
このまちは、奇麗なランドスケープを持ってるけど、マラケシュに比べたらあまり面白くなかった。明日、フライトなので夜行バスでタンジェに向かう。夜行バス泊

30日
朝、タンジェにつく。フェリーのチケットを売るエージェンシー、フェリー乗り場の係り員、どいつもこいつも最後には金をくれと言ってくる。まあ、こんなん分かってるつもりやけど、ほんまにうっとおしかった。本当に親切な人もいたから。
アンダルシアに帰ったとき、すごい安心感があったもん。ああ、誰も金をベグってこない。。。素敵、って。
フェリーで向かった先は、Tarifa。タリファは、前述の小説にも出てくるまち。セイラムの王様が少年のことを考える古い城も実在した。素敵。そこからバスでCadizへむかう。二時間後カディスに着く。そこから電車で40分くらい、ヘレスに到着。このホリデーの始まりと終わりのまち。夜のフライトでロンドンへ。着いて10分で花粉症が再発。恐ろしいまちや。アンダルシアに比べたらめっちゃ寒いし。


旅の総括。

移動しすぎ。最初は飛ばしてても、すぐ疲れてのんびりしたくなるやろうって思ってたら、最後まで疲れることもなく、最後までそのペースやった。こんなハイペースの旅行はもうしません。旅行はスタンプラリーじゃないのだから
ハイライトをランク付けしたら、サハラ砂漠がぶっちぎり。あとは、リスボンのまちなみ、グラナダのまちの雰囲気、マラケシュのエンドレスに続くマーケット、スペイン人は美人で優しい気がする。などといったことが続きます。フラメンコも良かったな。スペインは時間の都合で闘牛とバルセロナっていう魅力的な部分を割愛したから、それも含めてまた行きたい・・・

ところで、馬鹿が数値にはっきりと現れています。
撮った写真の枚数、1209枚(15日間)。
アホです。まあ、動いてるものとるとき連射したり、他でもシャッタースピードやらなんやら色々いじって同じもん何回もとったりしてるし、デジカメやからごみ写真を消したりして、最終的にはこの数字からだいぶ減ったんやけどさ。。。