ロックの日と高架下


その日僕は高架下にいました。
年をとる喜びを忘れていないか、夢中になれるものを自分の中に持っているか、
今まで好きだったものは何で、これから何を好きでいるのか。


はい。
そんなことは何も考えていませんでした。
ただただ草むらの中で、寄ってくる蚊と戦いながら、
大好きでたまらない音楽を聴きながら、シャッターを押し続けました。
何度もシャッターを押し続けました。