ゲド戦記なんて大嫌いだ

(個人的な意見を好き勝手に言わせてもらいますね。)
いやー、正直、ゲド戦記はおもんなかった。宮崎アニメが大好きな自分としては、もっと高いハードルを越えて欲しいと思うので、こう言ってみたりする。別に、ただの素人が言うのがおこがましい事は百も承知なんですが。
なんか、ハウルの時は、「宮崎駿の世界観が素敵だから、好き」っていう思い込みを自分でする事も出来たのだけれど、今回はどうも中途半端やった感じがしかしないなあ。まあ、宮崎駿の映画じゃないので同じ世界観を期待するのはお門違いやけど。でも、全く違う世界観を演出していると言うよりは、少なからず似通った世界観を感じたので、やっぱり中途半端だと僕は思う。
あと、酷評に熱が入るのにも訳がある。と言うのも、こないだ、ゲドを見る前に、ラピュタを久々に見てたから。その時、改めて「こんな面白い映画、他に無いんちゃう??」って言うてしまうくらい面白かったと感じた。それと比べると、ハウルも千も「普通」と言う評価にとどまり、ゲドはその下になってしまった。
だってさ、ドーラがゴリアテを襲うところから始まって、エンディングの君をのせてが始まるまで、物語の見所満載やん。なんか、ラピュタでは前半、ドーラなんかに終われるパズーに町の人がどんどん手助けをしてくれる雰囲気とかがすごく気持ちいいのに対して、ゲドでは「世間話と悪口を言うおばさん」とかばっかりで「気持ちのいい脇役」って言うのが見当たらん感じがした。ゲドの舞台は「退廃的な世界」だから仕方ないのか?でも、悪役にしても、「むかつくんやけど、なんとなく好感の持てる悪役」ってゲドにいたかなあ?ウサギって言うやつに対しては僕は不快感しか感じなかった。でも、ゲドでも強い時のクモはちょっと好き。最後の戦いの後半はグダグダやったけど。話とぶけど、ナウシカのクシャナとかクロトワとかも好きやなあ。
まあ、結論を言うと、僕にとってゲドは「気持ちのいい映画」じゃないのさ。だから好きじゃない。でも「命を大切にしない奴なんて大嫌いだ」この台詞は気持ちいい。すごく気持ちいい。それだけかな。次作、期待しています。