手紙を贈る

いってらっしゃい

旅行中に会った、エチオピアの人に手紙を送る。何故今になったかというのは、僕が怠惰だっただけ。手紙を送る事は、よくやる。途上国の人から手紙の返事が帰ってきた事は、今までにないんだけどね(Emailならあるけど)。大体にして、その手紙がちゃんと届いているのかもよく分からないんだけどね。
僕が写真を送るというこの行動が、旅行者とその国のローカル人の関係を良くするのか、悪くするのかは、はっきりいって分からない。色々考える事はあるのだけれど、考えても仕方がない。ただ、とにかく自分の写真を撮って送ってくれって言ってくる、ぶっきらぼうな人には写真はたいてい送らない。基本的にはお世話になった人へのお礼の気持ちで送ってみたりする。何が何でも写真が欲しいというその人達の気持ち、分からないでもないのだが。写真が欲しいと僕に言ってくる人は、カメラなんて持っていない人がほとんどだろうから。大体にして、年間100ドル程度しか稼げない人たちが住んでいるところで、1000ドル近いカメラを乱写している自分って、どうかな?なんていう風に旅行中には思ったりもする。
ところで写真を撮ると言う行為は、僕は空間を盗む作業だと思う。誰の物でもない空間を自分のものにする作業。時には誰かの肖像権も使って、僕はそんな行為を繰り返して楽しんでる。その、お礼と言うのか、代償というのか、そんな気持ちを僕は人に送る写真にこめていたりもする。なんとも言えない。そんなにストイックになれていない自分はいるのだけれど、人の肖像権は大事にしようと思っている。ブログの旅の写真なんかで人の映っている写真が極端に少ないのはそのため。時々、「他にあんまりいい写真がないから、まあいいか」って言う感じで載せちゃったりもしてるけれど。まあ、少しでもお金を払って撮らせて貰った写真はどうしてもいいと思うけどね。
写真、送らなければならない人がまだまだいるのだが・・・僕に肖像権を盗まれた人、請求受付中。写真を送るくらいなら出来ますから・・・