大晦日とインジェラ

インジェラ

大晦日なんて雰囲気を微塵も感じさせない、エチオピア暦で動く国。そんなか、エチオピア南部の少数民族を巡る旅を開始。また、5時前にバスターミナルへ行き、アルバミンチへ。
でも、ろくな写真がないので、食べ物の話を少々。
エチオピアの主食は、インジェラという少しふわふわのクレープのようなもの。直径40〜50センチくらい。独りではちょっと多い。そのためか、ご飯はみんなで食べる習慣があるようで、食事中の人の横を通りかかると大抵、「お前も食え食え」と誘ってくれる。素敵な文化やね。
エチオピアでは、田舎に行くと3食インジェラになったりする。上にのっかる具は色々。写真のベイヤネットと言われる野菜の盛り合わせや、豆だけのシュロ、辛い肉のカイワット、辛くないアリチャワット、肉を焼いただけのティブスなどがある。鳥は高級品で、辛くてドロワットといわれる。肉も野菜もバランスよくのっている物はあまりなかったが、セコンドメソトという名前で、個人的にはかなりのご馳走だった。そもそも、エチオピア聖教は断食の日が週に何度もあったりして、その日は肉を食べない。そのせいなのか、肉なら肉だけ、野菜なら野菜だけ、という感じが多かった。バランスよく食べようぜ・・・と、思うのだが。
僕は、初めて食べた時、不味くて半分も食えなかったが、なんでも慣れるもので、エチオピア滞在中に、インジェラがウマくてウマくてたまらなくなっていた。肉が山盛りでも百円前後のグルメ。旅行先の食べ物は、少し癖があるくらいがちょうど良いと思う。普通のものなんて、日本で作られたものが一番おいしいのだから。