始まりのための終わり

何年か前から続けていた、駐輪所の管理人というぐうたらなバイトも、もう入る事は無く、「お世話になりました」とおばちゃんに告げたのは、先週の事。そして昨日も、高校時代の古巣のバイト先であった所に、1年くらい前から戻り働いていたラーメン屋でのバイトも最後になり、「お世話になりました」と情熱系の店長と社員さん達に告げた。
僕の心は、すでに春の中だ。別れの春の気分。今という時期が、人生の節目であることに、今更ながら気付く。友達とだらだら平日から遊んだりする事ももう、ほとんど出来なくなるのだろう。次に気付いた時は、社会人になっているのだから。
そして、今日と言う日から、3月の終わりまでの大切な時間を僕は旅行に費やすことに決めた。もう僕には、日本にいる時間を失う以上の事を手に入れるしかない。比べる事なんか出来ないのだけれど。

いろんなことを考えながら、今夜、夜行バスで東京へ向かう。今回の旅は成田から始まる。