路傍の石

デリー、パハールガンジーの近く。

路傍の石、っていう本があったと思う今日この頃。思い出した話題は、路上の牛。
これはインドの話。先週くらいに新聞で見たのだが、裁判所の判決によりインドの首都デリーの町中にあふれる牛達を、一掃する方針が固まるようだ。まあ、インドは首都でも、路上に牛があふれてて、高速道路が牛のせいで一車線通行止め状態になってたり、写真みたいにいきなり街中でケンカしたりしてて、まあ、普通に迷惑な感じなのだ。観光客的にはこの上なく面白いのだが。
僕がこの写真を撮った30秒後にも、この牛2頭の後ろにいるリキシャー(人力車)は牛がぶつかってきて壊される。ああ、運転手の人が今も無事に生活を出来ているのかが気がかり・・・。
ご存知のとおり、牛はヒンドゥー教では神聖視されている。それが、このような事態にもなっている一因でもある。しかし、色々原因はあるようで、聞いた話では、この街中の残飯を食って暮らす野良牛にも基本的に所有者がいるようで、夜にはメスなんかは小屋に帰って乳絞りをされているらしい。首都の街中に牛を放牧するインド人には感服するばかり。
多分、この牛達は大きいし、数も半端ではないので1年やそこらで全部捕まえられるほど甘い話ではないと思う。だから、観光者はまだしばらく、牛のいる首都を楽しめるかもしれないが、インドに行くのなら早いほうがいいのかもしれない。
蛇足になるが、嘉門達夫が「野良犬が全部野良牛になったら楽しいなあ」みたいな歌を歌っていたが、実際のところインドの現地では大変なようである。