上海バンドネオン

ふと、思い出した。
先週くらいにボーっとテレビ見てたら、「あさパラ」かなんかの番組が、最近人気の上海ガニが日本に生きたまま大量に輸入されて、それらが野生に放たれて、(逃げて?)日本の自然界に侵入してきている問題を取り上げてた。外来種の侵入によって日本独自の生態系の多様性が犯されることは、種の絶滅も含めて、大きな環境破壊であることは言うまでも無い。そう、僕は思っている。

そやけど、そのとき川合俊一が「あんなうまいもん、日本で増えて何が悪いの?もっと増やしたらいいじゃん。食べたこと無いの?」というような内容の発言をしたのでした。反論しようとするリンゴがその場にいましたが、そのままCMに・・・


そうやねんな。世の中にはこういう風に考えている人がいるもんやねんな。だからブラックバスが琵琶湖にたくさんいて、その事が社会的に問題になっているにもかかわらず、密放流は止まらへんねんな。今までブラックバスが発見されていなかった北海道でもブラックバスが見つかり、さらに今年は琵琶湖でも新たな種類のバスが密放流によって生息していることが発覚している。
ブラックバス含めた外来種については、結構長いこと考えてるけど、日本の自然の美しさを堪能したいなら、守りたいなら、やっぱどう考えても賛成できひんはずやねんな。生態系の破壊は、古来の文化をも破壊するからな。っていうても、すでに「琵琶湖でバス釣り」という新しい文化が出来てしまってるんやけどさ。
まあ、ブラックバスの事を話すなら、まず俺はバス釣りの楽しさを知る必要があるんかもしれんけど。やったことないから。
でも、個人的な偏見かも分からんけど、生き物をおもちゃにするのは子どものときだけでいいわ。まあ、県とかの方針にある「駆除して肥料にする」ってのもどうかと思うけど。食べるならまだいいんやけどさ。
でもな、もうすっかり定着してしまった外来魚の事は色々難しい議論になるかもしれんけど、放流はアカンやろ。これ以上、同じような議論を巻き起こすことは避けるべきやろ。経済効果をもたらすとか、そんな20世紀の考え方は止めよう。お金が欲しいならもっと違うこと考えるべきやろ。

ともかく、生態系の多様性は大切。
でも、人の「社会的に間違った考え方」の多様性は排除したい。
そんな僕のエゴかもな。何を持ってそれを「社会的に間違った」とするかといえばそれも僕のエゴだろうか。