GIG

ギグに行って来た。(あえて、ギグと言ってみよう…)
Eddie & the HOT RODSって言うバンド。高校のときに古いレコードを買ったぶりの再会だったわけなんだけれども、正直まだ現役でやってるとは思わんかった。しかしながら彼のギグは最高で、なんていうか、こういう人が永遠の十代なんだなあって思った。かっこよすぎた。まあ、ロックなライブとかが久しぶりやったんと、異国の地っていう相乗効果もあったかも分からんけど。

最高の音楽は僕をteenagerにする。僕を裸にして、僕を童貞にする。すべては初期衝動のままに。高校の時に彼の名前を聞いたときからこの日があることが約束されていたような気がする。レコードを買ったあのころの僕に感謝をしなければ。

きっと運命は、ひとつつなぎの数珠のようにつながっている。あらかじめ決められたものに向かって見えない力に動かされて出来ている。
原子や分子の形と銀河系や宇宙の形が同じだと知ったとき、僕は怖かった。すべては同じ同心円の繰り返しの中で違った時間軸の上にあるだけなのかとも思った。(詳しい事は知らないけれど)
だけど僕の生活は特に何も変わらない。太陽系に惑星がひとつ増えたとしても、今の僕にとっては覚えることがまた一つ増えただけ。


運命がどんな形をしていても、僕にできる事は何もない。これから創られるものだとしても、創っていくものだとしても、僕には関係ない。どっちにしても先の事はわからないから。あらかじめ運命を知るすべを僕は持たない。それでいいし、それがいい。

完成しないパズルを僕は偶然と一緒に組み立て続ける。時々、そのパズルが上手く重なったとき、この上なく喜べる自分がいるだけだ。二十歳をすぎて、時々パズルが重なり合うときが出て来た。それはとても楽しいこと。